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今の俺の心中は、
自分に出来るのだろうかという不安と、龍牙は出来た……負けたくないという対抗心だけがあった。
そしてゆっくりと詠唱を言葉にする……
「我求めるは聖なる光……輝く光、煌めく刃……その力をもって彼の者を裁きたまえ……【裁きの十字架】!!!」
……………………
あれ?
「発動しない……失敗?」
「そうみたいだね」
修司さんも驚いている。
俺はてっきり今まで通り成功すると思っていた。
これが“力”じゃなかったのか!?
「我求めるは聖なる光……輝く光、煌めく刃……その力をもって彼の者を裁きたまえ……【裁きの十字架】」
……………………
やはり発動しない……
「どうやら今までのは光輝君の才能だったみたいだね。でもさすがに上級魔法は無理だったか……」
才能!?じゃあ俺の“力”って……?
「今までのはコードの能力じゃなかったのか……ならオリジナルコードの真の能力は……」
そんな修司さんの呟きは俺には聞こえていなかった……。
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