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あれから何度やっても失敗、失敗、失敗!
一度も成功しない……。
改めて上級魔法の難しさを痛感したと同時に、龍牙に対する尊敬が生まれた。
修司さんは用事ができたとかでどこかへ行ってしまった。
去り際に、
『まだ上級は早かったようだね。まずは中級の詠唱破棄ができるように練習しなよ』
と言って。
俺は素直にそれに従っている。
だが、
「できねぇぇぇ!!!何でだよ……」
未だできずにいた。
何かコツとかないのか?
……そうだ!!誰かに聞こう!
って言っても連絡つくのは2人しかいないんだけどな。
やっぱりここは……
俺はポケットから携帯を取り出し、龍牙に電話する。
……プルルルル……プルル――ガチャ
《光輝?どうしたんだ?》
よかった……わりと早く出てくれた。
《龍牙、助けてくれ!!》
《は?とりあえず今どこにいるんだ?》
龍牙は俺が第8訓練所にいることを伝えると、今から行くとだけ言って電話を切った。
数分後、私服に着替えた龍牙が入ってきた。
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