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――そして食堂
龍牙は相変わらずアレを食べている。
アイツは食生活という言葉を知ってるんだろうか……。
それよりも……。
「なぁ龍牙、俺は確かに奢るって言ったよな?」
「あぁ、言ったな」
「誰に?」
「俺に」
「正解。よくできました」
「ありがとう」
「じゃあさ……」
俺は誰もいるはずのない隣を見る。
そう、誰もいないはずなのに……。
「なんでお前らがいるんだよぉぉぉぉ!!!」
当たり前のように集まってるいつものメンバー。
しかもちゃっかり俺に払わせている。
龍牙が食べるにしては高いからおかしいと思ったんだよ。
普通なら1000円以内で納まるはずだったのに……。
「僕は龍牙に呼ばれた」
「私も龍牙に呼ばれた」
「私もだ」
「私も」
「……俺が呼んだ」
誰が言ったかはだいたい分かるだろう。
「龍牙……貸し5な」
「1つ多くない!?」
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