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結局貸しは5で決まり、みんなで夕食を食べている。
「ところで光輝。まだ制服だけど、放課後何してたの?」
「あぁ、ちょっと上級魔法の練習をな……」
その言葉に真っ先に反応したのは如月だった。
「ちょっと!!何抜け駆けしてんのよ!!!」
「は?」
「『は?』じゃないでしょ。誰が先にあのバカを超えるか勝負してるんだから!!」
如月は龍牙を指差しながら吠える。
龍牙もバカと言われて多少落ち込んでるみたいだ。
それに俺は抜け駆けしたつもりはなかったんだけどな……失敗したし。
「そういうわけだから私達も一緒にやるわ。いいわね?」
どうせ嫌だって言うとキレるんだろ……。
「わかったよ。でも俺、当分は中級魔法の詠唱破棄しか練習しないから」
俺はみんな驚くと思ったんだけど、逆に納得していた。
「確かに光輝は先にそっちを練習しないとね」
「うむ。私達も時間がかかったからな」
ってことはみんな詠唱破棄ができるんだな。
俺も完璧にできるようにしないと足手まといになっちまうからな……。
1週間でできるようにしてやる!
俺は固く決心した。
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