日常

7/18

12223人が本棚に入れています
本棚に追加
/309ページ
「あ、光輝。どうしたの?」 そう言って首を傾げる翔はなんだか可愛……子供みたいだ。 コイツの容姿はカッコいいより可愛い系だからな。 「ちょっと防御魔法を試したいんだけど……手伝ってくれないか?」 「うん。いいよ」 俺は翔にお礼を言って少し離れる。 「よし!じゃあ翔、まずは初級魔法を頼む」 「オッケー。【地槍】!!」 翔が魔法を発動すると、地面から1本の土の槍がとんできた。 ヤバッ……急がないと詠唱が間に合わない!! 「聖なる光よ、全てのものを拒絶し、我を守りたまえ……【聖光防壁】!!」 それは俺を中心とし、ドーム状に広がって槍を防いだ。 「さすがに初級は余裕だな。次は中級を頼むよ」 「詠唱はどうする?」 そうだな……龍牙の話だと、だいたいの奴が詠唱破棄できるみたいだし……。 「なしで頼む」 「わかった。いくよ、【岩砕塵】!!」 翔が地面に手を突くと、今度は大量の小岩がとんできた。  
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12223人が本棚に入れています
本棚に追加