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「あ、光輝。どうしたの?」
そう言って首を傾げる翔はなんだか可愛……子供みたいだ。
コイツの容姿はカッコいいより可愛い系だからな。
「ちょっと防御魔法を試したいんだけど……手伝ってくれないか?」
「うん。いいよ」
俺は翔にお礼を言って少し離れる。
「よし!じゃあ翔、まずは初級魔法を頼む」
「オッケー。【地槍】!!」
翔が魔法を発動すると、地面から1本の土の槍がとんできた。
ヤバッ……急がないと詠唱が間に合わない!!
「聖なる光よ、全てのものを拒絶し、我を守りたまえ……【聖光防壁】!!」
それは俺を中心とし、ドーム状に広がって槍を防いだ。
「さすがに初級は余裕だな。次は中級を頼むよ」
「詠唱はどうする?」
そうだな……龍牙の話だと、だいたいの奴が詠唱破棄できるみたいだし……。
「なしで頼む」
「わかった。いくよ、【岩砕塵】!!」
翔が地面に手を突くと、今度は大量の小岩がとんできた。
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