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俺は再び詠唱してそれを防ぐ。
魔法は中級同士だから、込めた魔力が多い方が打ち勝つようだ。
俺は万が一のことを考えて多めに魔力を込めていて、翔は練習だからと少なめだった。
当然、俺の防御魔法が打ち勝ったのは言うまでもないだろう。
「サンキュー、翔。一応聞くけど、上級魔法は……?」
「残念ながらまだ……」
「そっか。邪魔して悪かったな。
まだみんなできてないみたいだし、頑張れよ!!」
「うん。光輝も頑張って!!」
それを聞くと、俺は背を向けて歩き出した。
さて、この防御魔法が使えるとわかったことだし、早速詠唱破棄の練習をしないとな。
いざという時に詠唱してたんじゃ間に合わないからな……。
そんなことを考えていると、いつの間にか元の場所に戻ってきていた。
龍牙はまだ起きてないし、如月は……如月……魔王は何故か不機嫌だし。
なんて思っていると目が合ってしまった。
あれ?気のせいかな。だんだん近付いて来てるような……。
「ちょっと神城!」
気のせいじゃなかったよ……。
「どうした魔お……如月」
危ない危ない。危うく魔王って言うとこだった。
俺が1人焦っていると、如月がとんでもないことを言った。
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