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「付き合いなさい」
えっと……付き合いなさい?
付き合うって男と女のあれ?
「なぁ如月……付き合うって、男と女の?」
おそらく違うだろうと確認してみると、如月の顔が真っ赤になった。
「バ、バカじゃないの!?特訓に付き合いなさいって意味よ!!!
ア、アンタなんかとつ、付き合うわけないでしょ!!!」
やっぱり違ったか。
でもそこまで拒否されると流石に凹むな……。
「で?何を手伝えばいいんだ……?
上級魔法の練習なら1人でもできるだろ……」
「アンタ何でそんなにテンション低いのよ?」
お前のせいだよ!!!
なんて言えるわけがない俺は、
「別に……」
としか言えなかった。
「まぁいいわ。とにかくアンタはそこに立って的になればいいのよ」
「ちょっと待て!!!何で俺が的なんだ?
それは龍牙の仕事だろ!?」
焦る俺。
当然の反応だろう。
おそらく如月は上級魔法を放ってくるはずだ。万が一成功してしまったら俺の命が危うい。
「なんか、的があれば成功する気がするのよ!
バカはあの様だし、ここはやっぱりアンタが……「断るっ!!!」」
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