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「ここは……どこだ……?」
気付くと、俺は真っ暗な闇の中にいた。
辺りを見回しても光がない空間は、だんだんと平衡感覚を狂わせる。
しかし、その闇の中でも自分の姿だけがはっきり見えることに、俺は1つの仮定を導きだした。
――これは夢だ……と。
そうだ。俺はあれからずっと寝てた。
これは夢に違いない。
可能性はだんだんと確信に変わっていく。
その時、今まで真っ暗だった空間が、徐々に変わりはじめた。
先程までとは対照的な白に支配された部屋。
そこには白衣を着た7人の人がいた。
周りにはコンピューターや、何に使うかわからない機材が数台。
その機材に繋がれているケーブルは、部屋の中央のベッドに寝かされている1人の幼い少年へと延びていた。
「やったぞ……ついに成功だ!」
部屋にいた内の1人が、身体を震わせながら歓喜の声をあげた。
「君はオリジナルコードとなったんだよ……零」
れい?それがこの子の名前か。
それにオリジナルコードって……
俺がその言葉に考えを巡らせていると、男は驚愕の一言を言い放った。
「いや、君は今日から零じゃない。
コード00:神城 光輝だ」
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