退屈?な1日

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         * 「ここは……どこだ……?」 気付くと、俺は真っ暗な闇の中にいた。 辺りを見回しても光がない空間は、だんだんと平衡感覚を狂わせる。 しかし、その闇の中でも自分の姿だけがはっきり見えることに、俺は1つの仮定を導きだした。 ――これは夢だ……と。 そうだ。俺はあれからずっと寝てた。 これは夢に違いない。 可能性はだんだんと確信に変わっていく。 その時、今まで真っ暗だった空間が、徐々に変わりはじめた。 先程までとは対照的な白に支配された部屋。 そこには白衣を着た7人の人がいた。 周りにはコンピューターや、何に使うかわからない機材が数台。 その機材に繋がれているケーブルは、部屋の中央のベッドに寝かされている1人の幼い少年へと延びていた。 「やったぞ……ついに成功だ!」 部屋にいた内の1人が、身体を震わせながら歓喜の声をあげた。 「君はオリジナルコードとなったんだよ……零」 れい?それがこの子の名前か。 それにオリジナルコードって…… 俺がその言葉に考えを巡らせていると、男は驚愕の一言を言い放った。 「いや、君は今日から零じゃない。 コード00:神城 光輝だ」  
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