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ガバッ!
「ハァ……ハァ……」
そこで俺は飛び起きた。
「夢……だよな……」
さっきの光景は、とても夢とは思えない程に鮮明だった。
それに、
「オリジナルコード……零……コード00……俺……?」
顔ははっきりと覚えてないが、あの男は確かにそう言った。
でも俺にはあんな記憶はない。
だけど俺が襲われた時も、コードという言葉が出た。
ならさっきの夢はやっぱり……
「やめよ。今そんなこと考えても何もならないし」
そこで一度考えるのを中断した。
また何かあった時に、改めて考えるとしよう。
そんなことより、まずはやらなきゃいけないことがある。
俺は自分の背中を触ってみた。
さっきの夢のせいか、着ていたTシャツは汗でかなり濡れていた。
時計を見ると、もう3時を指している。
「シャワーでも浴びるかな」
ずっと寝ていたからだろう。朝に比べると大分楽になっている。
俺は少し重たい身体を引きずるように、風呂場へと向かった。
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