退屈?な1日

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         * 「ふぅ……」 「あっ、上がってきた」 「お見舞いに来たぞ」 風呂から上がった俺を待っていたのは、お見舞いに来てくれたらしい翔と彩華だった。 学園が終わってからそのまま来たのか、服装は制服だ。 「唯は龍牙を看てから来るってさ」 翔は先読みしたかのように宮世の行方を教えてくれた。 だけど彼女には悪いが、俺が知りたいのは宮世の行方じゃない。 「如月はどこに行った?」 そう、俺達をこんな状態にしたのはアイツだ。 なのに当の本人がいないのはおかしいだろ。 「そ、その……皐月はだな……」 俺の不機嫌オーラが伝わったのか、彩華は視線を泳がせながら言葉を濁す。 そんな彼女を見かねた翔は、フォローするように口を開いた。 「ゴメン。逃げられたよ……」 「如月、テメェ!!」 思わず隣の部屋に向かって叫んでしまったがわかってほしい。 この反応は当たり前だということを。  
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