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うわぁ……痛そう……
「~~っ!」
龍牙は頭を押さえながら床を転がり回っている。
そんな龍牙を尻目に、宮世はソファーに腰掛けた。
宮世も何気に酷いな。
龍牙をバカ呼ばわりしてたし……
「それで、どうして龍牙を連れてきたんだ?」
彩華までもが龍牙に目もくれず話し続ける。
哀れだな、龍牙……
「自分の部屋で料理を作って届けるより、ここで作った方が楽でしょ?」
「作ってくれるのか?」
俺の問いに宮世は、何言ってるの?という表情になる。
「病人に作らせるほど非道じゃないわよ」
前言撤回!宮世は女神だ!
「じゃあ台所借りるわね」
そう言って台所へ向かっていく宮世。
わざわざ風邪をひいてるヤツを集めたりして、風邪が移るとは考えなかったのだろうかとも思うが……
何はともあれ、これで晩飯の問題は解決されたな。
食材は揃ってるだろうから大丈夫だろう。
何を作ってくれるのか楽しみだ。
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