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多少呆気にとられた俺だが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
「じゃあ俺達のチームに――」
「まぁちょっと待ちな」
再び俺の言葉を遮ったソイツにイライラしたのは内緒だ。
「何だよ?」
「お前のチームって可愛い娘いるか?」
「……は?」
聞こえなかったわけじゃないが思わず聞き返してしまう。
「だから、お前のチームには可愛い娘がいるか?って聞いてんだよ」
だけどそんなことを聞いてきた本人の顔は至って真面目だ。
「まぁ……俺はみんな可愛いと思うぞ?」
律儀に答える俺もどうかと思うが、可愛いのは事実だ。
彩華は可愛いというより美人でクールビューティーって感じだし。
如月は……何て言うの?ツンデレ?って感じだし。デレはないけど……。
宮世は……なぁ?
俺がそんなことを考えていると、その男子生徒は俺の手を包み込むように握ってきた。
「俺はお前のチームに入るぜ!よろしく!
さぁ、早速女の子達に会いに行こう」
ソイツは残っていたパンを口に放り込み、俺の背中を押して進み出した。
ってか、お前場所知らないだろ!
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