メンバー集め

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「いやぁ~、野郎共の誘いを断って正解だったぜ」 ようやく止まったかと思えば、嵐は意味深な言葉を漏らした。 「どういうことだ?」 「いやな、クラスのヤツらにも誘われたんだけど女の子がいなかったから断ってたんだよ。 お前に誘われてなければ大会に出れなかったぜ。危ない危ない」 ……バカだ。コイツバカだ…… 呆れた視線を向けるが嵐は気付かず笑い続けている。 そんな嵐はスルーして、俺はみんなの所まで戻ってきた。 「何をコソコソ話してたんだよ?」 途端に龍牙が迫ってくる。 俺は後ろから走ってきてる嵐を見ると、 「別に。ホントにくだらない話だったよ」 話すほどの価値もないと判断した。 「それで、結局なんて名前なの?」 宮世の言葉に、俺は自分で言えとばかりに嵐を見た。 どうせ俺が話そうとしたら遮られるのが目に見えてるからな。 「ど~も。1年A組 高峰 嵐です! 属性は風、武器はライフル。よろしく!」 俺の時とは違う爽やかな自己紹介。 当然、その笑顔は俺達ではなく女性陣に向けられている。  
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