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その後昼食を食べ終え、再びメンバー探しを再開している。
途中、宮世の案で二手に別れ、俺、如月、嵐の3人で行動してるんだが……
「なぁ、皐月ちゃん。無視しないでくれよ」
「…………」
さっきからずっとこれだ。
嵐はしつこく如月に話しかけてるし、如月はそれをウザがって機嫌が悪くなっている。
心なしか、その視線は『助けろ!』と言ってるようにも見える。
「はぁ……嵐、頼むからちゃんと探してくれ」
「探してるぜ!皐月ちゃんが返してくれる言葉をな!」
コイツに言った俺がバカだったよ……
再び辺りを見回してみても1人でいるヤツはいそうにない。
そうだよな……そんな都合よくいるわけが……!
「いた!」
遠目に見えるその人物を見失わないようにしながら、俺は“彼”に向かって走り出した。
「ん?神城が走って……っ!あれは……架神!?よせっ!神城!」
後ろで叫ぶ嵐の声は俺には届いていなかった。
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