12223人が本棚に入れています
本棚に追加
「同じ属性の人がチームにいるなんて……」
「マジか……知らなかったぜ」
フフフ……悪い気はしないな。
「神城、もしかしてその娘って……」
遅れてきた如月は坂上に目を向ける。
「あっ、このチームに入れてもらうことになりました坂上 志乃です。よろしくお願いします」
「ふ~ん……よろしく」
丁寧に頭まで下げた坂上に対し、如月は興味ないと言わんばかりに視線を外した。
この光景を見るたびに思う。
どうして如月は俺には普通に接してくれるんだろうか……
「悪いな。ああいうヤツなんだ」
「そうそう。俺なんて話してもくれないんだから」
俺と嵐はすかさずフォローに入る。
しかし坂上はさほどショックは受けてないみたいだ。
「大丈夫ですよ。やっぱり噂通りの人なんですね」
噂……か。
それはやっぱり氷の女王と呼ばれてる理由だよな。
だいたい予想はついてるけど今度アイツらに聞いてみるか。
とりあえず、アイツらに坂上が入ったことを伝えるために携帯を取り出した。
最初のコメントを投稿しよう!