大会に向けて

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「で、いいのか?授業抜け出して」 「いいのいいの。先生も言ってたでしょ?大会に向けて練習してもいいって。あんな敵だらけの所で練習なんてできないわよ」 いや、そんなこと言ってないような気が…… そうは思いながらもしっかり宮世の後に続く。 さっきの会話からわかる通り、俺達は第1訓練所から出てある場所へ向かっている。 そして少し歩いたところで宮世は足を止めた。 「さぁ、着いたわ」 ある場所とは当然、 「やっぱり第8訓練所か」 俺達の使い慣れた場所だった。 「へぇ~。第8訓練所か……初めて来たぜ」 「私もです」 嵐と坂上は期待しているように目を輝かせているが敢えて言おう。 「あんま期待すんなよ。第1訓練所を小さくしたようなもんだから」 俺達は扉を開けて素早く中に入った。 その際見えた2人のがっかりしたような表情は見なかったことにしておこう。 「それで、特訓って言っても何するんだ?」 「いろいろよ。作戦に合ったフォーメーションとか連係とか」 俺の問い掛けに宮世が答える。 「でも……最初にやらなきゃいけないことがあるわ」 「最初にやること?何だ?」 宮世は一拍置いて俺を見ながら口を開いた。 「それは光輝君……あなたとの実戦よ」  
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