12223人が本棚に入れています
本棚に追加
「3つめは油断しすぎって言うか、最後まで気を抜かないこと。それと相手の先の動きを読めればいいんだけど……
まぁ他にもいろいろあるけどとりあえず今はこの欠点を直していこう」
「あぁ。ありがとな、翔」
翔は、どういたしましてと言って笑う。
この笑顔は善……ってか天使の方の笑顔だな。
「さて、翔のアドバイスも聞いたことだし、次は誰にしようかな?」
そう言って宮世はみんなを1人ずつ見る。
たぶん翔が先頭だったのは武器が双剣だったからだ。
俺と同じタイプだから先に戦い方を見せてくれたんだろう。
となると次は無難に槍の龍牙か銃の宮世,嵐だな。
だが現実は予想の遥か上をいっていた。
「私がいくわ」
集団の中から進み出た人物。
そう。如月だ。
「えっ?」
驚きで声が出ない。
予想が外れたこともあるけど、あの如月が自ら進んで申し出たことにだ。
「皐月がくるとは意外ね。まぁいいわ。じゃあ早速始めて」
そう言って離れようとする宮世を俺は慌てて呼び止めた。
「どうしたの?」
「どうしたの?って……俺まだ脇腹が痛くてまともに戦えないんだけど」
今まで我慢してたけどそろそろ限界だ。
最初のコメントを投稿しよう!