きっかけ

2/8

12223人が本棚に入れています
本棚に追加
/309ページ
ある日の夕方。 夕日に照らされた通学路を俺は歩いていた。 俺の名前は神城 光輝(かみしろ こうき) 今年受験をする中学三年生だ。 今はめんどくさい委員会が終わって学校から帰ってるところ。 「もうすぐ受験か……行きたい高校ないんだけどなぁ……」 もうすぐ日が沈む頃、俺は受験について愚痴りながらも家に近づいていた。 「やっぱ南洋高校かな……いや、あそこは知り合いいないし……」 俺がどこの高校に行こうか悩んでいると、反対側から一匹の白い猫が歩いてくる。 「猫はいいよなぁ……自由で」 思わず口からこぼれた言葉。 猫を横目に通りすぎようとした時、異変に気付いた。 え?猫が……! 俺が目にしたのは止まっている猫だった。 それは立ち止まっているのではなく、固まって全く動いていない。 慌てて周りを見回すが、何も動いている様子はない。 なんで……? とりあえず誰かに電話しようと携帯を取り出した俺は、驚愕に目を見開いた。 時間が止まってる!?  
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12223人が本棚に入れています
本棚に追加