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ある日の夕方。
夕日に照らされた通学路を俺は歩いていた。
俺の名前は神城 光輝(かみしろ こうき)
今年受験をする中学三年生だ。
今はめんどくさい委員会が終わって学校から帰ってるところ。
「もうすぐ受験か……行きたい高校ないんだけどなぁ……」
もうすぐ日が沈む頃、俺は受験について愚痴りながらも家に近づいていた。
「やっぱ南洋高校かな……いや、あそこは知り合いいないし……」
俺がどこの高校に行こうか悩んでいると、反対側から一匹の白い猫が歩いてくる。
「猫はいいよなぁ……自由で」
思わず口からこぼれた言葉。
猫を横目に通りすぎようとした時、異変に気付いた。
え?猫が……!
俺が目にしたのは止まっている猫だった。
それは立ち止まっているのではなく、固まって全く動いていない。
慌てて周りを見回すが、何も動いている様子はない。
なんで……?
とりあえず誰かに電話しようと携帯を取り出した俺は、驚愕に目を見開いた。
時間が止まってる!?
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