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教室の扉を開けると全員の視線が集まる。
どうやらチーム同士で話しているらしく、数ヶ所に固まっていた。
みんなはしばらく俺達を見た後、再びコソコソと話し始める。
たぶん作戦とかの確認だろう。
みんなの顔が真剣で少し怖い。
「ほら、私達も座りましょ」
そう言って宮世は空いている席に腰掛けた。
それに続くように俺達も近くに座り、他のチームと同じように小さな声で話し始める。
「とうとうこの日が来たわね。まだ試合内容はわからないけど絶対に勝ちましょう!」
「あぁ!」
「やるからには勝つ!」
「そうだね」
「うむ。当たり前だ」
「言われるまでもないわ」
わかってるだろうが上から俺、龍牙、翔、彩華、如月だ。
ちょうどその時、朝のHRを知らせる鐘が鳴り響く。
それと同時に入ってくる修司さんも相変わらずだな。
「いい?クラスメート相手でも手を抜いちゃダメよ」
自分の机に戻る際、宮世はみんなに念を押してから行ってしまった。
それこそ言われるまでもない。
クラスメートと言わず架神の野郎が来てくれればありがたいぜ。
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