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男子生徒の攻撃範囲に入っても反撃はこない。
どうやらホントに動けないみたいだ。
俺は刀を逆手に握り、直接LCに突き刺した。
色は少しずつ濃くなっていき、頃合いを見計らって刀を引き抜く。
同時にLCは粉々に砕け散った。
「くそっ……」
「これでも俺は雑魚か?」
相手は答えない。
すると男子生徒の体の下に複雑な魔法陣が浮き出てきた。
「……池永だ。覚えてろ!次は負けねぇからな!」
魔法陣が輝きだす。
次の瞬間にはそこに池永の姿は無かった。
《C組池永君、山本さん、藤井君、吉川君、菊地さん、緒方君、栗原さん、中西君 失格》
凄っ!8人同時かよ……
たぶん池永のチームだな。
「そっちも終わったのね」
後ろから聞こえてきた声に振り向けば、木の後ろから如月が姿を見せる。
「あぁ。その様子だと余裕だったみたいだな」
「当たり前でしょ。アンタと違って魔法すら使ってないわよ」
俺はふ~んと声を漏らすと辺りを見回した。
龍牙達は……どこだ?
「なぁ如月。龍牙達の場所わかるか?」
それを聞いた如月はバカにしたような顔で俺を見てきた。
……悪かったな。
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