12223人が本棚に入れています
本棚に追加
私達が元の場所に戻ると、そこにはすでに光輝と皐月以外の4人が集まっていた。
「おっ!彩華と翔が来たぜ」
「あとは光輝君と皐月か……。たぶん一緒に行動してそうね」
そこで言葉を切って注意深く辺りを見回す唯。
一応私も探ってみたが誰かいる気配はない。
「イチャイチャするのは後にしてほしいわ。今は早くこの場所から移動したいのに」
恐らく今の言葉を皐月が聞けば怒るだろうな。
「なら俺が探そうか?」
そう言いだしたのは嵐。
嵐は自分の武器であるライフルを手にしている。
「どうやって探すの?それに嵐君、武器なんて持って……」
「それが俺の武器の能力さ。唯ちゃん達には特別に教えてあげよう。そこの男2人!お前達も特別に……特別に聞いてもいいぞ」
――ピキッ
私は見逃さなかった。
龍牙の額に青筋が浮かんだのを。
「龍牙!我慢だよ」
「わわわ、わかってるよ。ア、アイツがあんなヤツだってことぐらい」
ならば龍牙。その震えている拳をどうにかしよう。
まぁ今のは嵐が悪いが。
あの男の性格はどうにかならないものか……
最初のコメントを投稿しよう!