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穴の中は真っ暗で何も見えなかったが、先の方に出口の明かりがあったのでそこを目指した。
「もうすぐ着くよ」
しばらく歩いていると、不意に修司さんが口を開いた。
あそこを出ると俺の新しい生活が始まるんだな。
期待と不安を胸に、俺は穴から出た。
「っ!!」
暗いとこから明るいとこに出たので、おもわず目を瞑る。
「ようこそ。桜丘魔術学園へ!!」
「でけぇ…」
俺が目を開けて最初に見たのは、かなり大きい学園だった。
誰もが初めて見たら俺と同じことを言うだろう。
「さぁ、そんな所に突っ立ってないで早く入ろう!!」
俺は頷くと修司さんの後についていく。
「まずは学園長に会ってもらうよ」
そう言われて学園長室まで案内された。
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