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魔法ででも防がれたか?
それとも武器の能力?
いや、能力の可能性は低いな。
となると魔法か。
この中で魔法を使ったヤツはたぶん……杖のヤツだよな。
これ以上無駄に魔力は使えないし……
仕方ない。運に頼るか。
「なぁなぁ、ちょっと提案があるんだけど」
俺はそう4人に語りかける。
「……なんだ?」
相手も攻撃しようとしていた手を止め、警戒しながらも返事をしてくれた。
さて、1%未満の賭けに出ますか。
「ハンマーのヤツ。俺はアンタと1対1で戦ってみたい」
そう言って刀の切っ先をハンマーの男に向ける。
さぁ、どう出る?
「……ふむ。それは面白そうだ」
とても小さな声。
だがその呟きはしっかりと俺の耳に届いていた。
「だったら――」
「だが!これはチーム戦だ。個人の私情でチームに迷惑をかけるわけにはいかないからな。作戦通り4人で攻めさせてもらう」
チッ……やっぱりそうきたか。
もともと期待してなかったけど残念だな。
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