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支えを失った俺の体は地面に倒れ込んだ。
た、助かった……
「2人共大丈夫か?くっ!コイツの仲間か」
ハンマーのヤツは銃弾が飛んできた方に目を向ける。
俺も釣られて目を向けるが何も見えない。
ってかこのタイミング、銃弾、距離、そして俺の仲間。
この考えから導き出される人物は1人しか思い付かないな。
嵐だ。
となると龍牙達も近くにいることになる。
いや、今は自分にできることをするべきだな。
俺の刀は……あった!
近く……と言っても結構距離があるんだが、1本だけ地面に転がっていた。
敵も嵐の攻撃で迂闊に動けないしチャンスだ。
俺は身を低くして走り出す。
だが現実はそう甘くない。
「させるか!」
銃の野郎がご丁寧に後ろから俺を狙ってきた。
お前に正々堂々という言葉はないのか?
いや、4人でかかってくる時点でないか。
って、こんなことを考えてる場合じゃない。
仕方ないな。当たるよりはマシだ。
「【光壁】」
できるだけ最小限に魔力を抑え光の壁をつくる。
魔力をケチったせいか、数弾当たっただけで早くもヒビが入っている。
頼む。俺が刀に辿り着くまで保ってくれ。
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