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「つまり、お前は“アイツ”より弱いってことだ!」
そう言ってLCごと男子生徒の体を貫いた。
前の戦いでわかったことがある。
LCに直接攻撃すればそれだけ早く割れるということだ。
そして今、LCと体に同時にダメージをあたえているから更にそれが早まる。
相手のLCはみるみるうちに赤くなってきた。
「くそ……もう終わりかよ」
俺が男子生徒の体から刀を引き抜くと、待ってましたと言わんばかりにLCが割れる。
同時に魔法陣が浮かび上がり、さっきのヤツと同じようにその場から姿を消した。
……まずは1人。
「次はお前達だ」
「チッ……高山、アイツの相手をできるかい?」
「……やってみるわ」
河村の言葉に梨香と呼ばれていた槍の女子生徒がそう返す。
「井野は魔法で高山を援護。飛んでくる銃弾は俺が防ぐ」
「うん。よろしく」
なるほど……。それなら嵐の攻撃を封じつつ2対1で俺と戦うことができるな。
もしあの銃のヤツが河村の言うことを聞いて止まってれば3対1だったのか……
アイツに感謝だな。
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