魔法大会開催

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何故なら某RPGゲームに出てくるキングス○イムのような水の塊が真上から落ちてきているからだ。 「は?えっ、ちょっ、でかすぎだろ!」 このままだと俺潰れる~! とりあえず後ろに跳んで躱そうと試みたところ、 「ぐっ!」 何か硬いものにぶつかった。 何なんだと後ろを向くとさっきまで無かったはずの壁がそこに。 わけがわからずにいると突然地面が浮き上がり、前方と左右まで壁で塞がれた。 え~っと……つまり、全方位囲まれたわけで……。 上からは水の塊が落ちてくるわけであって……。 要するに逃げられないわけで……。 「【地硬壁】……。防御魔法は護るためだけのものではないのよ?」 やられた……。これがアイツらの言ってた“アレ”か。 「ほらほら、早く何とかしないと潰れちゃうよ」 アイツら、壁で顔は見えないけど絶対に楽しんでやがる。 チッ……思い通りになんかなってたまるかよ! 「【光焼波】」 俺は迫る水の塊に向けて魔法を放つ。 手から放たれた光は見事に塊の中心を撃ち抜いた。 だが、それで塊が消えることはなかった。 穴の開いた部分はすぐに塞がり、少しだけ小さくなった程度。 2発目を放つ時間も防御魔法を使う時間もない。  
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