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「あ、あった~!」
俺は力無く腕を上げる。
その手に握られているのは無くなったもう片方の刀。
結局あの後会話は続かず、みんなが集まってからということで再び沈黙になった。
そこで俺が刀が片方見つかってないことを思い出し、今まで探してたってわけだ。
「よかったわね、見つかって。でも二度とこんなことは勘弁よ」
探してくれたみんなも座り込んでいる。
ホントすいません……。
「それにしても皐月達は遅いな。それほど離れていたのか?」
彩華の視線が翔に移る。
「そんなに離れてなかったと思うけど……」
おい、まさか如月のヤツまた……
「やっと着きました~!」
俺が如月方向音痴説を考えていた時、元気な声が耳に入る。
「ほらね。こっちでよかったでしょ」
続けて聞こえた自信に満ち溢れた声。
「遅いわよ。皐月、志乃」
言わずともわかる如月と坂上だ。
「いろいろあったのよ」
「そうそう。いろいろあったんです」
いろいろ……それは迷ったってことじゃないのか?
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