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「まぁ合流できたからいいとして、あとは嵐と龍牙だな」
彩華はそう言うと銃弾が飛んできた方に目を向ける。
「来たみたいだね」
翔がそう言った瞬間、白っぽい影が上から俺の隣に着地した。
「みんなの嵐君参上」
白っぽい影――嵐は立ち上がってライフルを肩に担ぐ。
お前らは俺をショック死させたいのか!?
「お疲れ様。龍牙は?」
宮世は嵐の登場にツッコむこともなく話を進めようとする。
嵐……いじけるなよ。
「二宮なら途中でどっかに行った……」
声にいつもの元気がない。
誰が見ても、拗ねてますよ!とわかるようなオーラを漂わせている。
しかし宮世は、
「まったく。どこに行ったのかしら……」
無視した。
そもそも宮世は嵐のオーラに気付いていない。
宮世だけじゃない。女子陣全員だ。
俺と翔は両側からポンッポンッと嵐の肩を叩いてやった。
たぶんお前の扱いは一生変わらねぇよ……。
「悪い!遅くなった」
ちょうどそこに、最後の1人が到着した。
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