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俺は言われた通り後ろに跳ぶ。
その時にわかった。
俺達の足下には魔法陣が展開されていたんだ。
そのことに気付いたと同時に、
魔法陣内の空間が爆発した。
龍牙達のおかげで直撃は免れたものの、爆風までは避けることができず、俺の身体は引っ張られるように後ろに吹き飛ばされた。
しばらくの浮遊の後、背中や頭に走る鈍い痛み。
地面に足が着いたのに立つことも叶わず、俺はうつ伏せに倒れ込んだ。
視界が霞む……。
頭がうまく回らない……。
みんなは無事なんだろうか……?
「み……んな……」
そこまで考えたところで、俺は深い闇へと意識を手放した。
*
気付くと真っ暗な闇の中にいた。
自分の身体だけがよく見える以前と同じ闇の中。
「またここか……」
ため息が出る。
そうしている間に、辺りは真っ白な部屋へと景色を変えた。
全てが以前の夢と同じ……。
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