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「私達もいるわよ」
続いて入ってきたのは、宮世、彩華、翔、嵐、坂上。
ケガもキレイに消えて元気そうだ。
まぁ俺の傷が消えてるぐらいだから当たり前か。
それより、あと1人の姿が見えないんだが……。
「なぁ、如月は?」
そう聞いた途端、みんなは顔を見合わせて気まずそうに口を開いた。
「皐月は……」
「私が話そう。皐月はあれからずっと部屋に籠もってるんだ」
彩華はそう言ったが、わけがわからない。
「何で?」
「たぶん私達がケガを負ったのは自分のせいとでも思ってるんだろう。実際、光輝は2日間目を覚まさなかったからな」
「俺2日も寝てたんだ……」
自分の睡眠時間に驚きながらも、やっぱりわからない。
ケガ人が出たのは仕方ないとして、死人が出なかったんだから悪いことはないはずだ。
それに如月のせいと言ってもアイツが望んだことじゃないし、俺達もそれをわかってる。
「アイツの責任じゃないのにな」
「……本人はそう思ってないんだよ。前と同じでな」
龍牙の言葉でみんなの表情が暗くなり、事情がわからない俺、嵐、坂上は首を傾げた。
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