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「さて、麗亜の言った通りこれでゆっくり話しができるな」
2人が出ていくのを見届けた架神は俺に向き直ってそう口にする。
わざわざ2人きりになってまでする話って何だ?
ハッ!まさか……告白!?
「待て架神!俺にそんな趣味はない!
大体お前には御影さんが――」
「何の話をしている!安心しろ、僕が聞きたいのは麗亜達を守る時にお前が使った魔法のことだ」
その言葉に、今までふざけていた空気が一気に冷たくなった。
やっぱりきたか。聞かれるとは思ってたけどまさか尋ねてきた相手が架神なんてな。
これは予想外だったぜ……。
「僕は今までいろんな魔法を見てきたが、あんな魔法は見たことない。
お前の属性は光のようだが……あれはどんな魔法なんだ?」
さて、どう答えるべきか。
コードのことは言うわけにはいかないし、かと言って適当なこと言って誤魔化せるような相手じゃない。
今だって架神は俺の考えを見透かそうとでもするように見つめてくる。
沈黙は……耐えられそうにない。
俺は一度息を漏らすと、ゆっくり口を開いた。
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