いざ、学園へ

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「実際に見た方がいいね」 そう言って修司さんは俺に手を見せてきた。 すると修司さんの手に何かが纏っていることに気付く。 「これが……魔力?」 「そうだよ。普通は見えないんだけど、魔力が高い人なら今みたいに目に見えるぐらいなるよ。」 つまり修司さんは魔力が高いのか。 そういえば助けてくれた時も敵が焦ってたな。 「ほら!次は光輝君がやるんだよ!」 やれって言われても…… 「何かアドバイスはないんですか?」 「そうだねぇ……目を瞑って集中して、体の奥の“何か”を引き上げる感じかな」 “何か”を引き上げる…… 俺はそう思いながら目を閉じた。 しばらくすると確かに“何か”があった。 ハッキリとは分からないけどそれを掴むようにイメージした。 これを引き上げるように…… すると突如、体が暖かくなったように感じた。 「うん。魔力を見つけたようだね。でもまさか1回で成功したのは驚いたよ……」 修司さんは本当に驚いたような顔をしていた。  
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