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「ったく、何でできないのかな……」
俺は今部屋に向かって歩いている。
まぁ、もうすぐ着くんだけど……
部屋まであと5m程まで迫った時、隣の部屋のドアが開いた。
龍牙の部屋じゃない。もう1つの部屋だ。
出てきたのは女の子だった。
肩から腰の間ぐらいまで伸びた水色っぽい髪で緩くウェーブしている。
まるで人形のような顔立ちと白い肌に、思わず見とれてしまった。
向こうもこちらの視線に気付いたのか、目が合った。
「あっ……俺、高校から入学することになった神城 光輝っていうんだ。
君の部屋の隣だし、よろしく」
「……如月 皐月(きさらぎ さつき)よ。後、私には関わらないで……」
龍牙達が言ってたのはこういう事か。
「それは無理だな。俺は君と仲良くなりたいし」
「……勝手にすれば」
如月と名乗った女の子はそう言ってどこかへ行ってしまった。
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