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「ありがとうございました!!」
今日は特訓最終日。つまり明日から学校が始まるってことだ。
あれから毎日中級魔法の詠唱破棄の練習をした。
結局できるようになったのは1つだけ。
修司さんが言うには、詠唱破棄は無理して覚えなくてもいいらしい。だから詠唱ありで中級が使える俺は合格だそうだ。
だったら最初からやらなければよかったのに……
それに俺だけはこれからも詠唱破棄の練習を続けるって言われた。
何故に俺だけ!?
……と、これが簡単にした5日間のできごとだ。
「光輝君。学園長が呼んでたから行ってくれないか?俺はちょっと用事があるから1人で行ってほしいんだけど……大丈夫か?」
修司さんが心配そうに尋ねてきた。
って、何が心配なんだ?
そんなことを思った俺だが思わず……
「大丈夫ですよ。それじゃあ!」
そう言って学園長室へ向かった。
まさかこの後あんなことになるなんて、俺は予想してなかった。
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