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「…………………………」
え?無視ですか!?
「あの~、如月さん?」
「…………………………」
睨まれました…まるで『もう話すことはない』みたいな目で。
その後は会話がなく、無事?学園長室に着いた。
「……ここよ。それじゃ」
それだけ言って背を向けて歩き出した如月の背中に俺は声をかけた。
「ありがとな。明日、同じクラスになれるといいな」
如月は一瞬だけ、チラッっとこちらを見たような気がした。
確かではないのでその事を頭から消し、学園長室のドアをノックした。
コンッコンッ
「どうぞ」
「失礼します!」
真衣さんはちょうど何かの書類に目を通していた。
「あ、光輝君。遅かったわね」
「ちょっと道に迷ってて……」
ちょっとどころじゃなかったけどな……
「それで?どうしたんですか?」
「渡すものがあるのよ。ちょっと待ってね」
真衣さんはそう言って、段ボールの中をごそごそと探し、見つけたようだ。
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