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何だかんだで講堂に到着した俺達は、貼り出されてるクラス名簿を見ようとした。が……
人が多くて見えません。
「あ~、ちょっと遅かったか……」
「そうだね……こんな時皐月がいればな~」
どうやら龍牙と翔は慣れてるみたいだ。それよりも皐月がいればって?
「如月がいればってどういうことだ?」
そう言うと龍牙がジッっとこちらを見てきた。
男に見つめられても嬉しくないんだけど……
「キモいぞ龍牙!」
とりあえず言いたい事を言ったんだが……
「…………」
無視ですか。
「翔!皐月がいなくてもコイツがいるじゃないか!!」
「確かに、光輝なら……」
いきなり話し出した龍牙、その会話に頷く翔。
まったく話が見えない。
すると龍牙が俺の肩に手を置いて、真剣な顔をした。
俺はただ事じゃないと思い、表情を引き締めた。
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