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教室に着くと、すでに何人かが着席していた。
黒板を見ると、どうやら席は名簿順のようで、俺達は微妙に離れてしまった。
俺は自分の席(後ろから2番目というなかなかのポジション)に着いて後ろを向くと、相変わらず無表情の如月と目が合った。
「……よぉ!」
「…………」
やはり無視して俺を睨み付けてくる如月。
負けじと俺も睨み返す……
なんか、ガキだな……
あれからお互い睨み合って時間が過ぎた。
実際は5分程だろうが、俺には1時間以上に感じた。
だがこの5分で分かった事がある。
それは、如月が意外に負けず嫌いだということだ。
結局お互い退かないから俺が視線を外したわけだが、一瞬だけ如月が勝ち誇った表情をしたように見えた。
だが、いつの間にか人が増えていたので俺は全く気にしなかった。
しばらく待っていると教室の扉が開き、修司さんが入ってきた。
まさか担任って……修司さん!?
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