12223人が本棚に入れています
本棚に追加
/309ページ
「1年B組の担任になった降谷 修司だ。よろしく!」
これも真衣さんが?と思った俺だが、知ってる人が担任の方がやりやすいので気にしないことにした。
「早速悪いんだが皆講堂に移動してくれ。学園長の話があるみたいだ」
皆は修司さんに従い、ぞろぞろと教室を出始めた。
わざわざ教室まで来ることなかったんじゃないか?そのまま行けば早かったのに……
俺がそう思っていると、龍牙達に呼ばれ席を立とうとした。
「皐月、行こ!!」
不意に後ろから聞こえた声。
普段なら気にしないだろうが今回は違う。
何故ならあの如月が関係しているからだ。
俺が後ろを向いてまず目に入ったのは、茶髪のポニーテールだった。
馬の尻尾のように揺れる度に、目がそれを追ってしまう。
すると突然横から視線を感じた。
横を見るとやはり如月が睨んでいた。
ポニーテールの娘も、如月の視線を追ったんだろう……俺の方に振り向いた。
何て言うか……可愛かったな。顔が整ってて、クリクリした目が少し幼さを思わせた。
そんな事を思っていると、如月の眼力が増した。
「……何だよ?」
最初のコメントを投稿しよう!