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「……別に。人の友人を変な目で見ないでよね」
久しぶりに喋ったかと思えばコイツめ……
「俺はそんな目で見た気はないけど?そんなことを考えてるそっちが変なんじゃねぇの?」
「なっ!!それは私が変態とでもいいたいの?」
「わかってんじゃん。自覚してるならまだマシか」
「殺すっ!!!」
初めて会った時の“仲良くなりたい宣言”はどこにいったんだろうと自分でも思う。
コイツと話し始めるとケンカにしかならない。
「キャアアァァァ!!!」
突然の叫び声に肩を震わせた俺と如月。
声をあげた人物は俺達の横、つまり茶髪の女の子だった。
「ちょっと、どうしたのよ唯?」
唯と呼ばれた女の子は俺と如月を交互に見ているが、心做しか顔が輝いている。
「皐月が……皐月が私達以外の人と話してる!!」
この間の龍牙達と同じ反応。
つまり如月と仲が良かった人か。
って、如月に話しかけた時点で気付くんだった……
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