入学

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「奇跡だわ!何があったの!?あなたの名前は?」 勢いよく迫ってくる女の子に少し動揺しながらも、キチンと答えてやった。 「俺は神城 光輝。如月とは部屋が隣だったから挨拶しただけ。たぶん奇跡だろ」 「私は宮世 唯(みやせ ゆい)。皐月とは中学からの親友よ!よろしく、神城……言いにくいわね。光輝君でいい?」 「あ、あぁ、いいよ。よろしく、宮世」 正直俺は、女の子に名前で呼ばれた事があまりない。 だから宮世の言葉にドキドキしてしまった。 「ちょっと唯!こんなヤツに挨拶なんて無用よ!!」 俺は口を開こうとしたが、やめた。 どうせまたケンカになりそうだからだ。 すると後ろから肩を叩かれ、振り向くと龍牙が立っていた。 その後ろには翔と、もう1人女子がいる。 「唯とはもう話したみたいだな」 その言い方だと、俺の勘では後ろの娘も如月の親友だと思う。 「あぁ。もしかしてその娘も?」 すると後ろにいた女の子が前に出てきた。 可愛いというより美人の方が合っている顔立ちをしていて、目もとがキリッっとしておりクールな印象を受けた。  
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