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講堂にはパイプイスがたくさん置いてあった。
どうやら座れということらしい。
俺達は後ろの方に座ろうと思ったが、来るのが遅かったせいか前の方しか空いてなかった。
「はぁ……」
出てくるのはため息と後悔ばかり。
いや、やめよう。別に前でもいいじゃないか!座れればいいんだ、座れれば。
無理矢理自分を納得させて席に座った。
席はちょうど3つ繋がってるモノだったので男女で別れたんだけど……
俺は横目で後ろにいる人物を見た。
「……何よ?何か文句でもあるの?」
えぇ、ありますとも。何でお前が俺の後ろなんだ?そして後ろから睨んでくるのは止めろ!!!
なんて言えるわけがない。言ったらまたややこしくなるからだ。
だから俺はこう答える、
「……別に」
と。俺って大人だろ?
しかし如月はそれが癇に障ったらしく、更に睨んできた。
何だよ!!如月って龍牙達以外のヤツと関わらないんじゃなかったのか?
俺の事が好き……ってわけじゃないだろうし、ただ俺がムカつくだけか?それか俺が誰かに似てるんだな。
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