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「皆静かにしろ!!」
先生と思われる人物が、マイク片手に壇上で叫ぶ。
しかしそれで静かになる学校はないだろう。
この学園でも同じだった。
「も、もう一度だけ言う……静かにしなさい……」
ちょっ!!!先生震えてるし!
それでも静かにしない生徒達……
すると壇上の先生が片手をあげた。
その手には上級魔法並の魔力が込められている。
皆もそれを感じ取ったんだろう……
講堂内は一瞬で静かになった。
「チッ……初めからそうしてればいんだよ」
怖っ!!!先生怖っ!!!
今舌打ちしたし、素が出てたよ!
「よし。では今から学園長のお話がある。皆黙って聞くように」
先生が素に戻ったのは一瞬で、次の瞬間には職務を果たし壇上を降りていった。
それとすれ違う様に壇上へ上がってくる人物。真衣さんだ。
やっぱ真衣さんは美人だな……
「何鼻の下伸ばしてんの?キモいわよ!」
後ろから小さく聞こえる如月の声。
俺って鼻の下伸ばしてたか?
あ、そっか。俺じゃないんだ。そうだそうだ。
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