*─‐誠‐─*

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  「局長や土方さんが羨ましいですよ」 「何故そう思うのですか?」 沖田さんは気になるようで布団から身を乗り出すかたちで問いかけてきた。 “沖田さんにそれだけ 想われているから羨ましい” なんてことを言えば優しいあなたはきっと困ってしまうでしょう? 「ふふっ なぜでしょうね あ、そうだ!魚持ってきます。煮干しが残っているはずですから」 「そうですね。それならあのこも寄ってきてくれるかもしれない」 「私とってきますね」 「ありがとうございます」 私は告げぬ想いを胸にしまいパタパタと小走りに台所へ向かっていった。  
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