悲劇

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~茜~ あかね、茜・・・。ふと見ると真っすぐな瞳が私を見つめていた・・・。 今日は、ハイキング。家族みんなで高校合格を祝ってくれてるんだ。ちょっと雨が降りそうなのが心配だけど、どーしても来たかったんだもん。 それが悲劇を呼ぶことになるなんて・・・。 「あれ、この道さっきも通らなかったけぇ?」 雲行きが怪しくなってきたというのに、道に迷ってしまった。 「あれ、冷たい。雪降ってきたね。」 なんと、雪が降ってきた。それが、積もってしまうまでにほとんど時間を要さなかった。 そうして遭難してしまった私達。日もすっかり暮れ、雪によってどんどんと体温は奪われていく。 「だれか、た すけ て・・・。」 辺り一面の銀世界。私達の意識は遠退いたまま、眠りについてしまった。
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