190人が本棚に入れています
本棚に追加
/307ページ
川「田村ってさあ、」
田「ん?」
川「実は猫だったりしてな?」
田「はぁ?何いってんお前?」
川「俺の可愛い飼い猫ちゃ~ん。」
田「うわ何お前変なモンでも食ったんと違う?!」
川「ほぉ~らご主人様が抱っこしてやんで~vvv」
田「気持ち悪っ!?近寄るな!!こんのどアホぉが!!」
ああ、もう、本当に本当に。
この黒猫は俺を飽きさせることが無い。
田「川島ぁ~早く帰らへんと、また一週間お預けさせんで~?」
川「まったく……俺は嫌われてるのか好かれてるのか……。」
田「なんや言うた~?」
川「別に何も言うてへんよ!帰ったらお前、覚えとけや!!」
田「俺には聞こえへんなぁ~。」
走って田村に追いついて、そのまま抱きしめた。
――チリン
と、かすかに響く鈴の音が、聞こえた気がした。
end
最初のコメントを投稿しよう!