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突然に、行方不明。
川「田村どこや~!?」
田「んん~?」
川「どこ行ってたんお前!」
田「屋上?」
川「何で?」
田「空が綺麗やなぁ、って。」
川「ったく……俺に心配さすなや。」
田「や~悪ぃ悪ぃ。」
そのくせ時々、甘えてくる。
田「川島ぁ……」
川「田村どないした?」
田「ん~と……今日川島の部屋行っても良え……か…な?」
川「へ?や?」
田「おん。」
川「いや別に全然良えけども何で?」
田「……ダメ?」
川「明日はオフやけど……良えの?」
田「……俺に聞くなっ/////」
わがままで気まぐれ、高慢なのに甘えた。
それなのに、俺をひきつけてやまない。
可愛くて可愛くて仕方ない。
一緒に帰るある夕暮れに、先に歩く田村の黒い影。
目を細めれば見えてくる。
道に映るは首輪に鈴つけた黒猫の姿。
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