108人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・何ッ!?」
僕の限界ギリギリのフルスピードに、平行して付いてくるだと!?
やるな、ツインテール・・・だが。
――だが。
「――まだだッ!!」
リミッターを解除・・・持てる力の全てを、この一瞬に賭ける――ッ!!
そして目の前に、校門という名のゴールが見える。
――と。
「・・・何ッ、まだ余力があったのか!?」
ツインテールは、最期の最後で僕を追い抜くつもりだったようだ・・・一気に加速していく!!
くそっ・・・この勝負、僕の負けか・・・!?
――その時。
「――あっ!?」
そう声を漏らし、ツインテールは門のレールに爪先を引っ掛け、身体を前方に投げ出されていく。
予測落下地点には、ちょっとした段差によるコンクリートの角。
まずい・・・助けないと、あれの直撃は危険だ!
最初のコメントを投稿しよう!