chapitre 1 始まり。

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「・・・何ッ!?」 僕の限界ギリギリのフルスピードに、平行して付いてくるだと!? やるな、ツインテール・・・だが。 ――だが。 「――まだだッ!!」 リミッターを解除・・・持てる力の全てを、この一瞬に賭ける――ッ!! そして目の前に、校門という名のゴールが見える。 ――と。 「・・・何ッ、まだ余力があったのか!?」 ツインテールは、最期の最後で僕を追い抜くつもりだったようだ・・・一気に加速していく!! くそっ・・・この勝負、僕の負けか・・・!? ――その時。 「――あっ!?」 そう声を漏らし、ツインテールは門のレールに爪先を引っ掛け、身体を前方に投げ出されていく。 予測落下地点には、ちょっとした段差によるコンクリートの角。 まずい・・・助けないと、あれの直撃は危険だ!
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