108人が本棚に入れています
本棚に追加
dreamness
漂う。
何処だか解らない場所なのに、僕はまるで決まった行き先に進んで行くように漂っていた。
あらゆる物があるようで、
あらゆる物が無いようにも感じる場所。
そんなセカイを、ただ何かに吸い寄せられるように真っ直ぐ流れされて行く。
そして、辿り着いた。
「だれか・・・あけて?もう、ここからだして・・・ぐすっ・・・」
少女の、声。
泣いているようだった。
視線をそこに移す。
――一つの匣があった。
最初のコメントを投稿しよう!