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――あ、れ?
鍵穴とおぼしき部分に鍵が入る直前、僕の腕は止まってしまった。
鍵を差し込もうと勝手に腕に力が入る。普通なら有り得ないぐらいに力を入れられ、右腕がひしゃげるように痛む。
――ごめん、 。まだ出してあげられないみたいだ。
「だいじょうぶだよ、おにいちゃん・・・いつかかならずだしてくれるときまでわたし、まってるから」
視界から、匣が遠ざかっていく。
――そこで、意識は闇に落ちていった。
next chapitre 2
see you again...
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