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「あー・・・カチューシャ?」
「ぴんぽーん、大正解だよ宗。記憶が飛んでたりはしてないみたいだね」
「カチューシャ、この方は私の」
「ああ、それ月詠が苦しそうにうなされてる宗の手を胸元付近で握ってる時に偶然起きた事故だから。言ってみれば悪いのは月詠の方だと思うけどなー」
「うっ・・・」
カチューシャのツッコミに黙り込む女の子。
「まあ危ない所を助けてもらってる時点で、宗をとやかく言える立場でも無いと思うけどねー?」
「うぅっ・・・」
さらに黙り込む女の子。
・・・ん?
「僕が、助けた・・・?」
その娘をよく見てみると、印象的な長いツインテールだった。
思い返せば、あのパンツも見覚えが・・・。
「・・・あ、あの時のツインテールか。そういや隣のビルの屋上から見てたのも君じゃないか?」
「そうよ・・・って、どうしてそれを知ってるのよ!?・・・ん?」
僕の顔を見つめる事3秒。
「・・・あ、貴方が雨月くん!?」
「・・・そうだけど」
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